築100年の古民家を調査｜大黒柱が残る家を耐震・断熱リノベーションへ｜木村建設

本日、築およそ100年になる古民家住宅の現地調査に伺いました。

昔ながらの農家住宅に多く見られる、田の字型に部屋が並ぶ間取り。
現在ではほとんど見かけなくなった、歴史と趣を感じる佇まいのお住まいです。

建物はとても大きく、これまでに何度か改装はされているものの、全体的にきれいに保たれており、どこか懐かしさを感じる、広々として気持ちの良い空間が広がっていました。

家の中央には、直径20センチほどもある立派な大黒柱がそびえ立っています。

また、昔の住宅ならではの特徴として、家の中心に取り外し可能な階段が設けられており、階段を外した際には、スライド式の天井でふさぐことができる造りになっています。

その天井の上に広がる小屋裏は、当時の大工さんの技術が随所に感じられる美しい空間でした。
かつてはここで蚕を飼っていたとのことで、建物の歴史を感じさせる貴重な場所です。

今回の調査では、複数名の技術者が現地に入り、構造や劣化状況などをそれぞれの視点で確認しました。
現場で意見をすり合わせながら、今後の方向性について整理を行い、後日施主様へご相談させていただく予定です。

外回りはもちろん、床下・天井裏・屋根まで建物全体を確認し、耐震性や断熱性、現在の住まいとしての機能面を総合的にチェックしました。

今後は、耐震性能・断熱性能・暮らしやすさを向上させつつ、これまでの面影を大切に残したリノベーションを計画しています。

長い年月を大切に受け継がれてきたこのお家が、これから先も安心して住み続けられる住まいへと生まれ変わる――
その過程を、私たちもとても楽しみにしています。

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