プラン作成のポイント

Point of creating plans

和室

01)住まいに和室は必要でしょうか?

最近は、和室を作らない方も増えました。さて、あなたは畳に座って足を伸ばしたい、畳の上でごろんとなりたい・・・という気持ちがどこかにありますか?和室の「茶の間」にもなり、「客間」にもなり、「寝室」にもなるという自由度は、限られた敷地での住まいには、とても有効です。そして、伝統的な日本の情緒のためにも、ぜひ、一部屋だけでも検討してみてはいかがでしょうか

02)洋風の家に和室は合わない様な気がするのですが?

洋風の家に「昔ながらの土壁の本格的和室」では、確かに違和感が感じられますね。昔の和室は、真壁という柱を見せる手法で作られています。そこで、真壁をやめて、大壁、すなわち、柱や長押を見せない手法にすると、すっきりとした現代風になります。和紙風や珪藻土風のクロスなどで壁を仕上げたり、照明器具を吊り下げにこだわらずシンプルなものにしたり、可能ならば間接光をアレンジしたモダンな和室も素敵です。

03)LDKの畳コーナーに段差は必要ですか?

バリアフリー(段差をなくす)は重要なことです。ただ、畳コーナーの場合は、そうとばかり言えないようです。段差を設けることでホコリが畳部分に入り込まないので衛生的、また、一段高い畳コーナーで寝る場合は身体が冷えにくい、さらに、洋室とは違う和の文化を子供たちに伝えるのに有効、など、利点もたくさんあります。そして、畳コーナーに腰掛けると、ちょうど、フローリング部分で椅子に腰掛けたときと目線の高さがほぼそろいます。すなわち、和と洋の部屋の間でコミュニケーションが生まれるということです。ただし、LDKに充分な広さが取れない場合や、通行に支障が出そうな場合は、絶対に段差をつけるべきではありません。まして、中途半端な段差が一番危険であるということを認識しておかねばなりません。

04)和室が狭いので床の間のスペースを取りたくありませんが、四季折々のしつらえは楽しみたいと思います。

新築でしたら、畳を少し小さくして、幅の狭い板敷きの部分を作ることができます。今、お住まいの家でしたら、置き床(おきどこ)にすればいかがでしょうか。自分の好みの板(銘木屋さんで相談するといいですよ)を見つけて部屋の隅に置くだけ。そして置き床の壁面に掛幅(軸)などが吊れるようにしておけば、簡単に床の間を演出できます。天井にディスプレイ用のダウンライトを増設すれば完璧ですね。

LDK

05)キッチン前のカウンターは有効ですか?

キッチンカウンターをつけたものの、調味料や薬などコマゴマ置き場になってしまったという話はよく耳にします。(コマゴマ置き場も必要ですね)片付けも配膳もラクなキッチンカウンターが有効に活躍するのは、朝など慌しく食事をする、または、食事を取るときの人数が少ないご家族の場合。ライフスタイルは、ご家庭ごとに違います。よく、ご家族のライフスタイルを見直して検討しましょう。

06)キッチンをシステムキッチンにするか、造り付けキッチンにするか迷っています。

システムキッチンは、使い勝手、収納、安全性、清掃のしやすさなど、50〜60年前、ドイツで初めて作られて以来、研究・改良が積み上げられて現代に至ります。デザインも、各メーカーが多くのバリエーションを出しています。一方、造り付けキッチンの良さは、温かみのある手作り感だったり、もしくは、特注でなければできないカウンターなど、あなただけのキッチンができあがります。デザイン?予算?掃除のしやすさ?・・キッチンにはたくさんの検討事項がありますから、何を優先させたいかを設計担当者にしっかり相談してみてください。

07)LDKの床は何がいいのでしょうか?

フローリングが一般的です。フローリングにも、ムクのフローリングや複合フローリング、床暖房用など種類がいろいろあります。カタログだけでなく必ずサンプルで色や風合いを確かめましょう。キッチン前の床だけをタイルにすることもできます。タイルは、雰囲気もよく、水がかかるなどには良いのですが、どうしても足ざわりが硬くなりますので、年配の方の中には足の疲れを感じられる方もいるようです。また、冬場のことを考えて、タイルの場合は床暖房を設置されるようおすすめします。

08)対面キッチンがあたりまえですか?

対面キッチンは今では主流です。対面キッチンにしたいという要望がほとんどの方であるのに対して、対面にされたお客様の中で今度建て直すのなら、対面キッチンはやめよう・・と思われている方の話を耳にします。その多くは、奥様の動線と、広さの問題にあるようです。確かに対面キッチンの場合、お子様の様子や家族の様子を見ながらの炊事はできます。が、その分、キッチンからダイニングに動かなければなりません。また、DKを遮断するようにキッチンがありますので、どうしても広さに融通が利きにくくなる不便さがあります。LDKの視線をどこで区切りをつけた方がよいか、動線がどのほうがよいか、など生活の仕方によって、変わりますので設計担当者としっかり相談してみてください。

水まわり

09)トイレに手荒い器は必要でしょうか?

便器のタンク部分に手洗いがついているタイプだと部屋が狭くても大丈夫です。ですが、その一方、便器とは別に手洗い器(手洗いカウンター)を設けると、高齢者や子供にとっては手が洗いやすいという利点があります。さらに、カウンター下に収納や掃除道具置き場を作ることができます。スペースが狭くても、壁に手洗い器を埋め込むタイプや狭小スペース用手洗い器がありますのでご検討を。ちなみに、手洗いカウンターは、手すりがわりに体重をかけるには適していません。

10)お風呂は何を重点に考えればいいですか?

最近は大きさ、機能、色、など色々な種類がいろいろなメーカーから出ています。保温ができるものや、時間設定でお湯張りができたり、乾燥機がついていたりと便利なものが多く、何よりも掃除が楽で、床の冷たさも少なくなっています。といっても、タイルほどの色のバラエティや、形状の自由さはありません。こだわりが、お風呂にある場合はタイルというのもいいかもしれません。

全般

11)家の風水や家相はどの程度取り入れたらいいのでしょう。本の通りプランすることは難しいのですが。

実は、細かい部分をよく調べてみると風水家相の専門家によって解釈に違いがあります。しかしながら、風水家相は迷信に基づくもの(たとえば、「中庭に木を植えない方がよい。理由は漢字の‘困’」「黄色はお金を増やす」など)、昔から快適な住み処をつくるための知恵と工夫、という2種類に分けることができます。内容を整理すると、日当たりと日よけ、風通しや風の向き(すきま風はダメ)、地盤安定と水はけ、片付けと掃除といったあたりにまとめられます。昔と今では構造も工法も違いますし、地域風土によっても異なります。設計者と相談しつつご家族が納得いく部分を優先的に取り入れたらいかがでしょうか?

12)色選びに迷います。何を基準にすればいいのでしょうか?

部屋の色を決めるときに、ベースカラー(約70%)、アソートカラー(約25%)アクセントカラー(約5%)と色合いの分量を決めます。ベースカラーは壁・天井の大きな面積を占める色。アソートカラーは床や家具、カーテン、アクセントカラーはアートや雑貨です。まずは、自分が一番、取り入れたい色(素材)を決め、そこから、他の色を決めていきます。大きめのサンプルをいくつか取り寄せて、最初に決めた色の横に並べて色どうしの相性を見てください。すると、だんだん、方向性が見えてきます。


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【免許・登録】
建設業許可香川県知事(特4)2341号
【宅地建物取引業者免許】
香川県知事(13)1839号
【一級建築事務所】香川県知事登録2049号